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Webサイトにおいて、ワイヤーフレームは「設計図」のような役割を果たします。
しかし、その作り込みの“深さ”については、制作側・クライアント側ともに意見が分かれるところです。
今回は「どこまで作り込むべきか?」という視点から、よくある疑問と、それに対する考えをまとめてみました。
クライアントサポート
結論から言えば、基本はモノクロでOKです。
カラーを使うと、「これは最終デザインなのか?」という誤解を招きやすくなり、クライアントの意識が「見た目」に引っ張られてしまいます。
目的は構造と機能の確認ですので、色は必要最低限にとどめましょう。
ただし、「既存サイトとの差異がわかりづらい」といった事情がある場合は、限定的に色分けを使うのも一つの手です。
あくまで「説明補助」としての色という位置づけにするのがポイントです。
ワイヤーフレームでは、仮テキストで問題ありません。
むしろラフ段階では「見出し」「本文」「キャッチ」などのラベリングだけで済ませるケースも多いです。
実際の文章にこだわるより、情報の構造や流れを重視したほうが本質的な議論ができます。
ただし、「どのくらいの分量が入るか」という情報設計のために、ダミーテキスト(Lorem ipsum など)を活用するのは有効です。
ワイヤーフレームの目的は「情報の整理」と「導線の設計」です。
無難な配置で様子を見るのではなく、狙いを持って配置するべきです。
例えば、コンバージョンにつなげたい導線がある場合は、それを意識したCTAの配置やスクロールの流れを設計する必要があります。
「とりあえずこの辺りに」といった配置は、あとからの修正が大きくなる要因になります。
必要です。特にクライアントや開発チームに向けて提出する場合、注釈や説明文があるだけで伝達力は格段に上がります。
例えば、
「ここはスライダーになります」
「このセクションは現在検討中」
「既存サイトと構成が異なるため要確認」
など、ポイントとなる箇所には補足のテキストを添えることをおすすめします。
できれば両方作るべきです。
なぜなら、スマホではUIの優先順位や構成が大きく変わるからです。
ただし、予算や納期の都合がある場合は、
PC版をベースにしつつ、
スマホで変わるポイントだけ抜粋して示す
といった方法でも、最低限の伝達は可能です。
ワイヤーフレームの作り込みで迷ったら、常に「この設計は誰に、何を、どう伝えたいのか?」という目的に立ち返ることが大切です。
無駄に作り込みすぎて手戻りが増える
逆に、ざっくりしすぎて意図が伝わらない
このどちらも避けるためには、バランス感覚と目的意識が不可欠です。
ワイヤーフレームの作り込み具合は、クライアントにWebマスターや担当者など、ある程度のWebリテラシーがあるかどうかで大きく変わります。
たとえばWebに明るいクライアントであれば、抽象的なワイヤーでも意図を汲み取り、議論を建設的に進められます。
一方、Webに不慣れな場合は、ある程度“ビジュアルに近い形”でないと意図が伝わらないことも。
このあたりは「その案件・そのクライアントに応じて、柔軟に作り方を変える」ことが必要になります。
ワイヤーフレームは「考えるためのツール」であり、「完成形」ではありません。
だからこそ、柔軟に、でも筋を通して制作に活用していきたいです。