ゲームタイトルの世界観や魅力をグローバルに届けるためには、多言語サイトの「制作後」も非常に重要です。
特にゲーム業界では、アップデートやイベントが頻繁に発生するため、それに対応するサイトの運用力が問われます。
今回は、運用フェーズで陥りがちな落とし穴と、改善のための実践ポイントをご紹介します。
ゲームタイトルの世界観や魅力をグローバルに届けるためには、多言語サイトの「制作後」も非常に重要です。
特にゲーム業界では、アップデートやイベントが頻繁に発生するため、それに対応するサイトの運用力が問われます。
今回は、運用フェーズで陥りがちな落とし穴と、改善のための実践ポイントをご紹介します。
クライアントサポート
公開して終わり、ではありません。特に以下のような項目は公開直後に再確認が必要です。
各言語ページが正しくリンクされているか
hreflangが正確に設定されているか
デバイス別の表示崩れチェック
メタデータやOGPの言語別設定
ゲームファンは直感的な操作や快適な閲覧を求めるため、細部まで確認しておくことが信頼につながります。
ゲームの公式サイトは、アップデート情報・キャラクター追加・イベント情報など、頻繁に内容が変わります。
これらに対応するためには、
翻訳スケジュールの共有
翻訳内容の履歴管理(バージョン管理)
更新通知のワークフロー整備
が欠かせません。
ProcessWireなどのCMSを導入すれば、更新時の多言語バージョン管理がしやすく、翻訳者との連携もスムーズです。
多言語SEOは、継続的なメンテナンスが肝です。
特に注目したいのが以下の2点です。
Googleに正しく言語ごとのページを認識させるためには、hreflang
の記述が重要です。運用中に構成が変わると、これが崩れてしまうこともあるため、定期的なチェックが必要です。
言語ごとに画像やスクリプトの読み込み速度が異なる場合も。
PageSpeed Insightsなどで国別にチェックし、読み込み改善を行うと、海外ユーザーの離脱防止につながります。
各国のユーザーがどのページにアクセスしているか、どこで離脱しているかを分析することで、どの言語にどの情報を重点的に配置すべきかが見えてきます。
例えば「日本語ではコンバージョンが高いが、英語では低い」といったケースでは、CTAの翻訳表現を見直すだけで成果が上がることも。
運用中によくある問題として以下があります。
翻訳者不在による対応遅延
外注先との連携ミス
表示崩れの再発
こうしたリスクを避けるには、あらかじめ内部or外部のサポート体制を整えておくことが大切です。
コストを抑えるポイントは、更新部分だけを差分で翻訳依頼すること。
CMSに翻訳対象フィールドを明示する機能があれば、無駄な再翻訳を防げます。
例:
CMS上で「更新されたフィールド」のみ書き出し
翻訳ファイル(例:XLIFFやCSV)を作成
翻訳会社へ差分だけを依頼
これによりコストが約30〜50%削減できる場合もあります。
ゲーム業界において多言語サイトは、単なる情報提供の場ではなく、ファンとの接点を広げる重要なメディアです。
「作って終わり」ではなく、「運用しながら育てる」視点を持つことで、グローバルなファンベースを確実に広げていくことができます。
次回(第4回)は、多言語サイトの構築・運用における“ProcessWire”の活用術をご紹介します。
日本では導入事例の少ないこのCMSを、なぜ夢双合同会社が選んでいるのか?その理由と魅力を掘り下げます!